FAX受注を自動化する前に整理する、入力項目と確認作業のチェックリスト
品番・数量・単位・納期を、どの条件で入力し、誰が確認するか。FAX受注の現状を整理する記入表と、迷いやすい注文の確認例を紹介します。
まず、受信から登録までを1件たどる
FAX受注の自動化を考えるときは、読み取る文字だけでなく、その後の判断を書き出しましょう。印字が読めても、「2」が個数なのか箱数なのか分からなければ、受注を確定できません。
直近の注文から、普段どおりに処理したものと、確認の電話をしたものを1件ずつ選びます。受信、取引先の特定、商品との照合、数量・納期の確認、受注登録の順に、担当者が見た資料を記録してください。これは自社の運用を整理するための方法で、読み取り精度を測る試験ではありません。
入力項目と、迷ったときの扱いを同じ表に書く
下の表をコピーし、確認に使う台帳名や担当者名を追記すると、導入相談の資料になります。空欄をゼロで埋める、商品名が似ているものへ置き換える、といった補完は先に決めたルールがない限り行わず、確認待ちにします。
| 入力項目 | 決めておくこと | 人に確認する例 |
|---|---|---|
| 取引先・送付先 | 取引先コードと配送先を別に照合 | 店名は同じだが支店・届け先が違う |
| 注文番号・受信記録 | 再送・訂正・追加注文の区別 | 同じ番号のFAXが2枚届いた |
| 品番・商品名 | 正式品番、別名、先頭のゼロの扱い | 0012が12と読める、候補が複数ある |
| 数量・単位 | 個・箱・ケースと入数の対応 | 2箱だが1箱の入数が書かれていない |
| 希望納期 | 日付の書式と希望日の意味 | 曜日が日付と合わない、年がない |
| 単価・備考 | 価格表との照合、自由記述の転記範囲 | 価格表と異なる、手書きの変更がある |
架空の注文で、確認の分かれ道を確かめる
例えば「品番0012、数量2箱、希望納期10/8」とだけ書かれた注文を考えます。これは説明用の架空例です。品番は先頭のゼロを残して照合し、数量は2、単位は箱として分けて持ちます。入数が確認できる前に、個数へ換算して登録しないようにします。
10/8に年がない場合は、自社で合意した年の補完ルールを使うか、注文者へ確認します。また、希望納期を読めたことと、その日に出荷・納品できることは別です。受注入力に必要な確認と、納期を回答する判断を分けておきましょう。
同じ注文番号が再び届いた場合も、すぐに重複として捨てません。「再送」「訂正」「追加」のどれかを確かめ、元の注文と変更点を残します。
確認待ちの注文が埋もれないようにする
読み取り後の状態を「登録可能」「確認待ち」「処理済み」に分け、確認待ちには次の項目を残します。確認が終わったら、修正値と判断理由も記録します。
- 受信記録と元画像:どのFAXの、どの行かをたどれる情報。
- 確認理由:文字の判読、商品候補、数量単位、納期、訂正の区別。
- 担当・期限:誰が、いつまでに、どこへ確認するか。担当不在時の引継ぎ先。
- 再開条件:何が分かれば登録できるか。確認後に元の処理へ戻す担当。
相談前にそろえる資料と、製品で確認すること
相談用には、共有してよいFAXの見本、入力先の項目一覧、商品・取引先台帳の項目、先ほどの確認表をそろえます。実際の顧客情報を含む資料は、共有先と必要な範囲を確認してから渡してください。
IPAの「要件定義とは?」では、業務上の要求とシステムへの要求を整理し、関係者で合意する進め方が説明されています。この表も、現場の判断を導入先とすり合わせるために使えます。
カナボウAI FAXの製品ページでは、読み取り、確認が必要なものの仕分け、入力先への連携を案内しています。自社帳票・台帳・入力先での対応範囲は、確認表をもとに個別に確かめてください。情報確認日:2026年10月6日。
出典と確認日
- IPA DX SQUARE:要件定義とは?(確認日:2026-10-06)
業務要求・システム要求を整理して関係者と合意する一般原則。FAX用の表と架空例は記事独自の業務整理案。 - カナボウAI FAX 製品ページ(確認日:2026-10-06)
読み取り・仕分け・入力連携という公表範囲。精度・削減率・個別対応の実測を示す根拠としては使わない。